
こんな方におすすめ
- 安心・安全な卵の選び方のポイントを知りたい
- 平飼いとケージ飼いの違いを知りたい
- スーパーで買える安全な卵について知りたい
食の安心・安全について気になりだすと卵の問題にもぶつかりますよね。
平飼い?高いけどスーパーの卵とどう違う?
って思いませんでしたか?
「日本人は平均して年間330個の卵を食べている」といわれています。
食べ物として、よく口にする卵だからこそ安心・安全な卵を食べることが大切です。
安心・安全な卵を選ぶポイントは?
- 平飼い卵
- 飼料は何を食べているのか確認する(※遺伝子組換え作物はNG)
- 抗生物質を飼料にまぜたり、薬剤投与をしていないか確認する
ことが大事。
スーパーでも平飼い卵が最近増えてきていますが
選び方のポイントを知らないと安心・安全な卵を選べません!
本記事の内容
- 安心・安全な卵の選び方(3つのポイント)
- 平飼いとケージ飼いの違い
- スーパーで買える安全な卵について
卵の違いがわかると、数を減らしてでも安心・安全な平飼い卵を食べたくなりますよ!
特に
- 妊娠中の方、これから子供を望まれる方
- 子供のいる家庭
- 健康志向でよく卵を食べる人
は、将来の「お金では買えない健康」に大きく影響するかもしれません!
鶏の食べたものがそのままでてくるのが、卵だからです。
こんな人が書いています
- オーガニック・無添加生活14年目
- 試した有機野菜宅配会社は10社以上
- 宅配大好きで日々5社使いまわしている
目次
【安心・安全な卵の選び方】スーパーの卵は危険?平飼いとケージ飼いの違いは?
では、安心・安全な卵の選び方(3つのポイント)とその理由について詳しくみていきましょう。
安心・安全な卵の選び方(3つのポイント)
安心・安全な卵を選びたいなら、以下の3つのポイントにこだわりましょう。
- 平飼い卵
- 飼料は何を食べているのか確認する(※遺伝子組換え作物はNG)
- 抗生物質を飼料にまぜたり、薬剤投与をしていないか確認する
安心・安全な卵の選び方その①「平飼い卵」
たまごの育てかたとしては、大きく2種類あります。
「平飼い」と「ケージ飼い」です。
「平飼い」をおすすめする理由を知るために、違いをまとめました。
平飼いとケージ飼いの違いって?
平飼いとケージ飼いってどういう風に育っているのか比べてみましょう。
平飼い
平飼いとは、鶏を地面の上で育てる飼育法です。
広い敷地と管理する人手もかかりますのでどうしても価格が高くなります。
ココがポイント
また、陽に当たることでケージ飼いの卵よりビタミンDの含有量が4倍ほど高くなることがわかっています。
ケージ飼い
ケージ飼いとは、鶏を金網でできた鶏かごを積み重ね1羽ずつ入れて育てる方法です。
狭い空間を使い効率的に、鶏を飼うことができます。
卵の収穫も楽で、価格を安くすることが可能。
ちなみに日本は、約95%がケージ飼いされていて、スーパーの安い卵もケージ飼いのものになります。
EUでは、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点から従来型のケージ飼いを禁止していますが、日本の取り組みはとても遅れています。とにかく鶏を詰め込んでエサだけ食べさせて、卵を得ようという、効率重視の卵生産方式が主流な現状なのです。
世界的な動きとしては?
アニマルウェルフェア(動物福祉)に関してちょっと触れておきますね。
アニマルウェルフェアの枠組みとして世界の共通認識となっているのは、1960年代に英国で生まれた動物のための福祉のための「五つの自由」です。
「五つの自由」とは?
- 空腹および渇きからの自由
- 不快からの自由
- 苦痛・損傷・疫病からの自由
- 正常行動発現の自由
- 恐怖および苦悩からの自由
それに対し日本の卵の9割が以下のような環境の元、ケージ飼いによりたまごを産む鶏を育てているのです。
- 光も風も入らないウインドレス鶏舎
- 平均面積は20×21.5cmという狭さ(1羽あたり)
- エサは目の前の樋(とい)からついばむ
- 産んだたまごは前へ転がるようにケージが斜めになっている
ココがダメ
ストレスに耐え切れず途中で死んでしまう鶏もいるそうです。
日本のケージ飼いの現実を知りたいひとはこちらの動画をみてみてください。
わたしもこんな裏側を知ることによって卵の量を減らし、平飼いを中心に食べるようになりました・・・
さらに過酷なケージ飼いの鶏の現実・・・
さらに、過酷なのが
約8割の農場の鶏は、ヒナのうちにくちばしを焼き切られている。(「デビーク」「ビークトリーミング」)とよばれる。)
ことです。
雛同士がつつき合い、傷つけるのを防ぐために行われる処置がされているとのこと。
うまく食べたり飲んだりできなくなる鶏もいるそうです。
また、もう1つの受難が「強制換羽」というもの。
「強制換羽」とは?
一定期間にメス鶏にエサを与えず絶食させます。
そして産卵を停止させ羽毛の生え換わりを人工的に誘起するものです。
通常のメス鶏は、秋から冬にかけて2~4か月ほど休産するのですが、その間に古い羽毛が抜け落ちて新しい羽毛へ変わります。(換羽)
ですが
採卵できる期間が延びるため、コスト低減につながる
ことを目的として「強制換羽」を行っているところが約7割ほどもあるようなのです。
3羽に2羽は、できるだけ長く安く卵を産ませるために、エサも水も与えられない・・・
【参考文献】
アニマルウェルフェアとは何か 倫理的消費と食の安全 (岩波ブックレット) [ 枝廣淳子 ]「平飼いたまご」をおすすめする理由
- ケージ飼いに比べ、陽にあたりながら自由に動き回れて病気にもかかりずらい
- ケージ飼に比べ、陽に当たることでビタミンD含有量が4倍ほど多くなる
- アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点からしても日本のケージ飼いは、あまりに鶏のストレスや苦痛がひどすぎる
安心・安全な卵の選び方その②「飼料は何を食べているのか確認する(※遺伝子組換え作物はNG)」

安心・安全な卵の選び方その②「飼料は何を食べているのか確認する(※遺伝子組換え作物はNG)」 ですが、鶏が何を食べて卵を生んでいるか知っていますか?
スーパーに売っている卵は、飼料(エサ)に何をたべているのかという情報はどこにも載っていませんよね。
日本の飼料自給率は10%にも満たず、9割以上が海外輸入に頼っているのが現状です。
そしてスーパに売ってあるケージ飼いの卵を産む鶏のほとんどが、遺伝子組み換え農作物(とうもろこしなど)を食べています。
また、平飼いであっても遺伝子組み換え飼料を食べている可能性だってあります。

遺伝子組み換え作物はガンやアレルギーへの影響が懸念されていますが、このような飼料を食べた鶏の卵を食べる人間も間接的に遺伝子組換え作物を食べていることになります。
注意
遺伝子組換えのものは、ラットなどの研究でガンやアレルギーへの影響も懸念されているとともに、それ以外のからだへの影響はまだ未知のものともいわれています。
また輸入の農作物には、ポストハーベスト農薬の問題もあります。
ポストハーベスト農薬とは、輸送するにあたり長い時間がかかるので腐ったりカビが生えるのを防ぐために、毒性の強い防カビ剤などを収穫後直接散布します。
飼料への残留農薬が高くなることが問題となっています。こちらもガンやアレルギーへの影響が懸念されている残留農薬たっぷりの飼料を食べた鶏の卵を食べる人間も、間接的にその残留農薬を食べていることになります。
遺伝子組換えや化学農薬など自然界にもともとなかったものは、避けたいですよね。
「飼料は何を食べているのか確認する(※遺伝子組換え作物はNG)」の理由
- 遺伝子組換えのとうもろこしを食べている可能性が高いから→卵を食べることで間接的に遺伝子組換えのものを食べることになる
- ポストハーベスト農薬の飼料への残留値が高いから→卵を食べることで間接的に残留農薬の高いものを食べることになる
安心・安全な卵の選び方その③「抗生物質を飼料にまぜたり、薬剤投与をしていないか確認する」
安心・安全な卵の選び方その③「抗生物質を飼料にまぜたり、薬剤投与をしていないか確認する」 の理由についてです。
「平飼い」と「ケージ飼い」の違いのところでも話しましたが、「ケージ飼い」の鶏は狭くて陽もあたらないところで育てられます。
陽にもあたらない、運動もできないということでケージ飼いの鶏は、平飼いに比べて病気にかかりやすいのです。
「ケージ飼い」の鶏は、エサに抗生物質を混ぜたり薬物投与するのが一般的
といわれています。
また、「平飼い」であってもエサに抗生物質を混ぜられている可能性だってあります。
抗生物質に関してですが、世界的に「耐性菌」が問題になっています。
経済学者のジム・オニール氏は「2050年には毎年世界で1,000万人が耐性菌で亡くなる」
と予測しています。
卵を産む鶏ではなく、食肉用の国産の鶏から「薬剤耐性菌」が検出されたことは知っていますか?
日本でも2018年3月末に「厚生労働省研究班の調査で国産や輸入の鶏肉の半数から抗生物質が効かない薬剤耐性菌が検出されたことがわかった」(3月31日共同通信配信)と新聞記事に掲載されてます。
体力や免疫力が落ちた人の体内に入って感染すると抗生物質による治療が
難しくなる可能性があるということ。
調査では、約550検体を調べたところ・・・
- 全体の49%
- 国産では59%
- 輸入品では34%
から耐性菌が見つかりました。
抗生物質による「耐性菌」問題は、肉用鶏に限らず家畜全体の世界的な問題となっています。
農林水産省のHPにも畜産物の耐性菌について説明が記載されています。
また、動物の体内にいる食中毒を引き起こす細菌が薬剤耐性を獲得し、その細菌が畜産物等に付着する可能性があります。洗浄や加熱が不十分だと、その細菌が人の体内に取り込まれ、もし感染症の原因となった場合には、治療が難しくなる可能性があります。
農林水産省 ホームページ「動物に使用する抗菌性物質について」より
人間が妊娠した時は、食べ物や薬にすごく注意するのに
卵を産む鶏にはなぜ当たり前のように抗生物質を混ぜたり薬物投与するのだろう・・・
「抗生物質を飼料にまぜたり、薬剤投与をしていないか確認する」理由
- 抗生物質がエサに混ぜられていたら、耐性菌の問題があるため。
最後にもう1つ!卵の色はオレンジ色がからだにいいと思っている人もおおいですが、実は色は人工的にどうにでもできます。
パプリカ色素のエサを混ぜたり添加物をまぜたりします。

おいしい安心・安全な卵は割った時に白身がぷっくりしていて、真ん中は、レモン色ともいわれています。
意外と卵のこと知らなかったかたも多いのでは!?
スーパーの安い卵は危険!?スーパーで買える安全な卵ってある?

スーパーの安い卵は、危険です。
今までお話してきたとおり、ケージ飼いでぎゅうぎゅうにおしこめられて、抗生物質をまぜた遺伝子組換え飼料を食べているものがほとんどです。
スーパーで平飼い卵を選ぶ時のポイント
しかしながら最近、スーパーでも平飼い卵をみかける機会も多くなってきました。
ただ、どんな飼料を食べていたのか(非遺伝子組換えのものか)、抗生物質の有り無しまではしっかり記載されていないものが多い印象です。
平飼いだけど、しっかり情報開示されていなければ避けたほうがいいです。
スーパーで平飼い卵をみかけても
安心・安全な卵を選びたいなら、以下のポイントにこだわりましょう。
スーパーの平飼い卵を買うときは?
- 飼料は何を食べているのか確認する(※遺伝子組換え作物はNG)
- 抗生物質を飼料にまぜたり、薬剤投与をしていないか確認する
スーパーでオーガニック卵は売っている?
残念ながら、オーガニック専門のスーパーなどでない限り一般のスーパーでオーガニック卵はほとんどおいていません。
オーガニック卵を定期で購入したい方はこちらを参考にしてみてくださいね。
まとめ【安心・安全な卵の選び方】スーパーの卵は危険?平飼いとケージ飼いの違いは?
安心・安全な卵を選ぶために以下の3点にこだわる理由わかりましたか?
- 平飼い卵
- 飼料は何を食べているのか確認する(※遺伝子組換え作物はNG)
- 抗生物質を飼料にまぜたり、薬剤投与をしていないか確認する
毎日、何かしら使うし食べている卵
毎日口にするからこそ「安心・安全」にこだわりたいですよね。
人間は食べたものでできています。
卵だって鶏がたべたものでできているわけです。
想像して比べてみてください。ケージの中の鶏は、ぎゅうぎゅうで狭くて陽も当たらない暗い場所でストレスまみれの中、卵を産みます。
口ばしを焼き切られ、食べ物飲み物を一切与えられない時期があったり、想像以上の苦痛とストレス。
しかも飼料は、定期的に抗生物質をまぜられた遺伝子組換えトウモロコシ。


陽にあたりのびのびと動きまわり、遺伝子組み換えではないトウモロコシなどを食べながら、抗生物質などの薬剤投与されす健康に育つ平飼いの鶏の卵を食べてみたくなりませんでしたか?
卵の量は減らしででも
安心・安全な平飼い卵を食べませんか?
ちょっとでもコスパのいい安心・安全な平飼い卵のおすすめ10社を紹介しています。購入先を知りたい方は、安心・安全な平飼い卵の通販おすすめは?〇〇と一緒に宅配してもらおう!も参考にしてみてくださいね。
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